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14C年代測定法

2017-04-18


14C年代測定法
縦軸:放射性炭素年代、横軸:実年代(西暦)

 まず前提として、地球生物圏内では、14Cの存在比率はほぼ一定とする。すると動植物内部の14C存在比率は、生きている間は一定に保たれる。しかし死後は、新しい炭素が補給されなくなるため、個体内の14Cの存在比率は下がり始める。この性質と14Cの半減期が5730年であることを組み合せると、年代測定が可能となる。これが放射性炭素年代と呼ばれる。紫色実線が較正前の放射性炭素年代と実年代の対応直線。
 だが実際は、前提条件そのものが成立せず、宇宙線の影響や海洋に蓄積された炭素が放出されるなど、地球上の14C存在比率は変動することがわかった。そのために生じる測定誤差が、他の方法によるデータを使って補正されている(後述)。赤実線が較正後の放射性炭素年代と実年代の較正曲線。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b0/Radiocarbon_dating_calibration.svgより


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